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陸奥國 根城 (青森県八戸市)

財団法人 日本城郭協会選定 「日本100名城 bT」

(読み):ねじょう

根城主殿

根城は、南北朝時代の南朝方の武将・南部師行が建武元年(1334年)に築城したと伝えられています。根城の南部氏(根城南部氏、八戸氏)は、南北朝時代には奥州における南朝の中心的な存在として活躍していましたが、南朝の衰退に伴って、次第に力を弱めることになります。
元和3年(1617)には、根城南部領のうち下北地方を、江戸幕府の幕藩体制下で、南部宗家としての地位を確固たるものにした三戸南部氏(盛岡南部氏)によって接収され、寛永4年(1627)には、国替えにより、住み慣れた八戸根城を去るとことなり、陸奥遠野(現在の岩手県遠野市)に移封となりました。これ以後の根城南部氏は遠野南部氏と呼ばれ、南部宗家の盛岡藩筆頭家老として存続しました。

お城への行きかた

JR東日本旅客鉄道 東北新幹線 青い森鉄道 八戸駅下車。 駅前バス停より、南部バスもしくは、 はちのへ市営バス 田面木経由 中心街 ラピア方面行きバス乗車。根城博物館前バス停下車。本丸まで徒歩約10分。


お城の状況、感想など

根城址碑と根城本丸

JRならび、青い森鉄道の八戸駅から、中心街方面ゆきバスに乗車しますが、田面木経由と根城大橋経由があります。田面木経由なら、根城博物館前バス停で下車。根城大橋経由でも根城大橋バス停で下車するとよいです。本丸までの距離はどちらのバス停でも同じくらいです。
私は根城大橋バス停で下車しましたので、バス停先の馬場頭交差点を左折するともう左手に根城本丸が見えてきます。本丸はかなり整備されていて、本丸前の空堀がみごとです。しかし、その空堀に架かる木橋は、手すりのついた普通の橋なのが残念です。まあ安全性を考えると仕方ありませんが。

本丸空堀   根城本丸東門

納屋

東門から本丸に入ります。この根城は、中世の居館造りで主殿は、城の居館らしい雰囲気ですが、納屋や工房などは、茅葺屋根です。しかし茅葺では火を掛けられると一溜まりもないかと思いますが。
とりあえず本丸内をぐるっと一回りしてから、メインの主殿に入ることにしました。主殿脇には井戸跡があります。そして古代遺跡のような(それも竪穴式)納屋から、奥御殿跡(基礎のみ)板倉、鍛冶工房、工房を見学します。本丸内に刀などを作る鍛冶工房があるのも、かなり不思議な感じを受けました。

井戸跡

主殿内の大広間

さて主殿ですが、脇に馬屋があります。来賓のための馬屋だそうですが、この馬屋にはリアルな模型の馬がいらっしゃってちょっとびっくりしました。主殿に入ります。茶ノ間や控ノ間、詰ノ間、そして雪隠までも、かなり緻密に復元されています。広間では、正月十一日の儀式のようすが再現されており、各武将の前には、膳が並べられています。
本丸を出て、東の八戸博物館方面に行きます。根城は本丸の他にも、中館、東禅寺と言う曲輪が続いている連郭式の城です。またこの各曲輪の間には規模の大きい空堀もあります。


板倉と鍛冶工房   中館空堀

根城現存門

八戸博物館の横には、この根城の現存門があります。この門は、八戸城東門として移築されていたものを、またこの場所に再移築したもので、根城唯一の現存建物としてかなり貴重な門です。
よく整備がされており、大変見やすく分かりやすい根城でいした。これから、江戸期の八戸の中心部であった、八戸城に行きますが、この根城からでしたら、根城博物館前バス停より、中心街方面ゆきのバスに乗車して、中心街(三日町)バス停下車が便利です。

日本100名城スタンプ情報

根城スタンプ


史跡根城の広場料金所ならび、八戸市博物館内に設置してあります。
料金所ならび、博物館にて保管されていますので、開館時間内でないと押印できません。
料金所ならび、博物館の開館時間、定休日などはサイトをご覧ください。

登城日:2010.07.08(土)

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