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備前國 周匝池田家墓所 (岡山県赤磐市)

(読み):すさいいけだけぼしょ [そらのおつか]

周匝池田家東墓所

周匝茶臼山城の二の丸には、周匝池田家(片桐池田家)の墓所「空のお塚」があります。
周匝池田家は、備前岡山藩の池田光政の家老で、寛永9年(1632)に主家の池田家が、因幡鳥取城から、備前岡山城に転封になった際、池田長明が、この周匝に2万2千石を賜って、この地に陣屋を築きました。
この空のお塚は、「東墓所」と「西墓所」の2つに分かれており、「東墓所」には、2代・池田長明、3代・池田長久、4代・池田長喬(ながたか)、5代・池田長處(ながつね)のお墓があり、「西墓所」には、6代・池田長仍(ながゆき)、7代・池田長玄(ながよし)のお墓があります。

墓所への行きかた

JR西日本旅客鉄道 山陽本線 山陽新幹線 岡山駅下車。駅東口のバスターミナルより、宇野バス 湯郷温泉経由、林野駅ゆきに乗車。周匝バス停下車。または、宇野バス 美作線ネオポリス方面ゆきバスに乗車。新道穂崎バス停で下車して、赤磐市広域バスに乗り換え。周匝バス停下車。
JR西日本旅客鉄道 山陽本線 和気駅 下車。駅前のバス停より、備前片鉄バス 周匝ゆきに乗車、終点の周匝バス停下車。徒歩約30分。
岡山ならび和気〜周匝間のバスの時刻は、片上鉄道保存会さんのサイト内にも掲載されていますので、ご参照ください。


墓所の状況、感想など

周匝茶臼山城二の丸跡

周匝茶臼山城の本丸を見学し終え、二の丸跡にある池田家の墓所に向かいます。ここにある周匝(片桐)池田家の墓所は、「空のお塚」と言われ、2代〜7代までの6名の当主ならび、奥方などのお墓があります。
駐車場から二の丸方面に行くと、「二の丸跡」と書かれた板がありました。その付近は現在、旗を掲げるポールなどがある広場となっています。

二の丸跡堀切

その先に「延命子宝地蔵」があります。この地蔵は説明板によると、享禄年間(1528年頃)武家屋敷から茶臼山城に登城する武士たちが、この地蔵の前を通る際に武運や家内安全ならび、嫡子の誕生を祈った地蔵だと伝えられています。
この地蔵のすぐ横に堀切があります。二の丸の堀切だと思われますが、大きさはないものの一目で堀切であることが確認できます。この堀切のすぐ西が、池田家東墓所となっています。


第2代当主 池田長明墓  第3代当主 池田長久墓

第4代当主 池田長喬墓  第5代当主 池田長處墓

大仙山城登城口

各当主のお墓をお参りして、池田家西墓所に向かいますが、その間には、大仙山城の登城口がありました。お墓参りは一時中断して、これから大仙山城に登城します。また戻ってきましたら、池田家西墓所に改めて参拝いたします。
ここは、すぐ近くに、周匝茶臼山城と、大仙山城がありますので、2度おいしいお城です。大仙山城登城口には、縄張図付きのパンフレットがおいてありますので、一部いただいて登城します。この大仙山城は何ともすごい中世山城でした。詳しくは大仙山城の項をご覧ください。

周匝池田家西墓所

さて、中世山城を満喫して大仙山城登城口に戻ってきました。ここから池田家西墓所に参拝いたしましょう。
この池田家墓所「空のお塚」には、池田家の11人に及ぶご当主の内、6名のお墓がありますが、説明板によると、初代池田長政、8代池田長紀、9代池田長貞の3名のお墓は、山麓の大龍寺跡にあり「新のお塚」と呼ばれているそうです。この大龍寺あたりに池田家の築いた周匝陣屋があったものと思われます。

第6代当主 池田長仍墓  第7代当主 池田長玄墓

墓参日:2013.07.07(日)

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